荒漠の葡萄 【一房 ~ Morrison印の酒樽】

 

 主格の不在を46年も経ました。副格も2013年5月病没。 AMEN !
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<ドア-ズ>  スト-ンズと同範に語り尽くされ過ぎておりますのは、 アメリカとイギリス / 夜と昼 / 4と5 / 旦夕と長寿 これら表状違いと裏腹に〔高品位=魔像度〕な香らせ方が、両営を共存せしめた時世へ即席だったからでしょうね。「それ」と判る、野生←→識性の相互
分泌をフロントマン務めの双壁はシンボリックに開示出来ていましたから。

 ジムが発する旋律及び想句といった思案欲求だかロビ-、レイ、ジョンがそれぞれの広義な素養から象ってみる。全四名、成分各々は深層下に味艶を帯びる迄が常套との模様か。 独編な唱えを知り、声の直へと併せていく。但し、基礎行程「ブル-ズ」は吐息の如く蒸留。択然の奏術につき幾らかも効用されてしまう。どっかのヘボ書き(ちゃんと聴いておったのかオメエよ!)兼ロォッカア?が囚われちゃあ~矢鱈にのたまわっていた言説「ル-ツ・ミュ-ジックから切れている」とは断じて決せません。

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マイク・ビンテ-ジ。あれで居乍らE・プレスリ-とF・シナトラが初期衝動だし本格歌手による大仰癖な謳い上げのマイナ-・チェンジや喉奥の微細な使役法を学び容れているのでは。シャウティングすら丁寧と、ピッチも凄く纏められている。豊饒で優等な節廻しを贈ってくれています。逸脱までも図りきれているのですよね、早熟が故に殉教せし賢徒ならば。

楽器群、”良きに非ず” つまり<不>。一途や兼域の音粒に於く出圧そのもの/彩筆それぞれが。真面目で頑なに潜り込めば込む程、信奉する種の技巧とはズレてしまった残念が漂う。そこにしてやっと合致を始められ、練達が弓引き〔発酵〕へ速い。自家製の二物、掟破った台所魂。
粗い糖値加減だし、正も誤も誰がとはなく、扉口へ粘り憑く旅客の由な感触へ委ねられます。
-十字杭と血肉-のみ供えられて興す組劇にて…

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旱魃の涼地で粉塵が眼に沁みる只中、在り得なく爛れた玉房を啜る。美い。
後舌の悪さにこそ酔えてしまう。溜められる醸成先は出っ腹仕立て。そこで呑み交わして
おけ。
G・L・O~~~R・I・A!

fin

いや、The Endか。